ホストクラブでの金銭トラブル

2019-01-28 14:30:00

最近、ホストクラブでのトラブルについて、ご相談を受ける機会が増えてまいりました。ホストクラブにおいてさまざまなイベントが開かれることを考えると、トラブルの件数も増えていくものと予想されます。
そこで本日は、ホストクラブでのトラブルのうち、相談に来られる方が多いケースとその対処法についてお話ししたいと思います。

●料金が高額に上ることがある
ホストクラブの料金は、初回は数千円というお試し料金であるケースが多いのですが、2回目以降の利用で料金が高額化することがあります。
担当ホストから高額なボトルを入れてほしいと強引に迫られてオーダーしてしまったなど、料金を巡るトラブルは後を絶ちません。
ホストクラブ側は後にトラブルになったときのことを考え、伝票をきちんと作成しておくなど最低限の対応をしています。
そのため、顧客側がオーダーした状況に関する証拠を持っていない場合は、「強引に迫られた」「だまされた」などと言い分を主張しても、認められず言い合いになってしまうことが多々あります。
ホストクラブ側は「飲食の代金が発生している」という証拠をそろえているので、顧客側が料金の支払いを後から拒否するのは簡単ではありません。

●料金トラブルの対処方法
強引に高額のボトルを入れるよう迫られたようなときは、店の責任者を呼んでもらうようにしましょう。それでも十分な対応をしてもらえないようなら、高額なオーダーをする前に料金を精算にして店を出るようにしてください。店員に体をつかまれたり、押されたりしたときは、警察に通報してください。
前述の通り、高額な料金を払ってしまった後で、支払いを拒むことができると考えるのは危険です。いかにオーダーをせずにその場を離れるかという点を第一に考えましょう。次に、注文してくれたボトル分のお金は返すからとホストから一時的な立て替えを依頼されたときは、立て替えを拒否してください。オーダーした段階で顧客が支払い義務を負うことに変わりはなく、後で本当にボトル分のお金が戻ってくるかは分からないので、大変危険です。
証拠がなければ、ホストはそんな約束をした覚えはないなど、後から何とでも言えてしまいます。後で返してもらえるという期待はしないでおきましょう。●暴力を振るわれることがある担当ホストからの営業はときに強引になることがあり、ご相談いただいたケースのなかには殴られた、蹴られたというケースもあります。
これらの行為は少なくとも暴行罪に該当しますし、けがの程度によってはより重い傷害罪になります。金銭の要求などがあれば、恐喝罪や強要罪に該当することもあります。
このような行為を受けると、怖くて断ることができなくなり、さらに債務額が拡大してくという形で、事態の悪化を招くこともあるでしょう。

●ホストからの暴力への対処方法
まず証拠を保全することが大事です。少なくとも診断書は速やかに取るようにしましょう。可能であれば、担当ホストが暴行を自認する旨の発言を、LINEやメール上で残せれば、なおプラスです。
また、警察にはすぐに被害相談をしてください。日数が経過すると、その後事件化をしたくても、証拠が散逸しているなどの事情により、警察が介入できなくなってしまうことがあります。その上で、直接やりとりをするのは危険なため、弁護士にご相談いただくのがよいでしょう。
暴行などに対する損害賠償請求もできます。暴行が関係する形でホストクラブを利用したのであれば、料金の支払い義務を免れることができる可能性もあります。また、脅され続けることでさらに債務が拡大してしまうという状況から脱することもできるかと思います。

●怖くなったらすぐ相談を
以上、ホストクラブでのトラブルとその対処法に触れてきましたが、共通していえることは、お一人での対応は危険であるということです。弁護士や警察のほか、友人や家族でも構いませんので、まずはどなたかに相談しましょう。
楽しくお酒を飲むだけなら問題はありません。ただ、ホストクラブはどうしてもトラブルが起きやすい場所であるといえます。
その点を十分頭に置いて、怖くなったら、すぐに誰かに相談して早期に対処をするということを忘れないようにしてください。